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コラム

maxonコントローラの選定条件

maxonのコントローラの選定は、様々な条件で絞り込むことができます。

1象限制御と4象限制御
1象限の制御は、駆動している方向のみ制御ができます。CW方向に駆動している場合は、CW方向のみの制御が可能、デジタル入力で回転方向を変更しCCWに回転している場合は、CCW方向の制御のみできます。
制動時の制御はできませんので、減速は摩擦で回転が落ちるのを待つようなイメージです。
maxonのコントローラ製品群1象限のコントローラはDEC moduleです。

4象限は、すべての回転方向で、加速・減速の制御が可能です。
ESCON シリーズやEPOSシリーズは、4象限のコントローラとなります。

1Q(1象限) 制御 と 4Q(4象限) 制御

1-Q
・駆動のみ(第1象限または第3象限のみ)
・回転方向の切り替えはデジタル入力
・制動の制御は不可(摩擦で減速)

4-Q
・駆動/制動が両方向で可能
・位置制御に必須

指令方法と制御方式
ブラシレスモータ用のDEC Moduleは、ホールセンサのフィードバックが必要な1象限のモータコントローラです。アナログ電圧0-5Vで指令を行います。

ESCONは4象限のコントローラです。主な指令は、アナログやデジタルのインプットを使用します。バスインターフェイスはもっておらず、USBはセットアップ用に使います。
またESCONは、入出力の構成だけでなく、さまざまなフィードバック信号や指令方法などの設定が可能です。

EPOSは、CANopenやEtherCATに対応しており、指令やすべてのコマンドはCANバス経由で送られます。その他にRS232やUSBでの通信も可能です。
EPOSは位置決め制御だけでなく、トルク制御や速度制御も可能です。
EPOSシリーズはパフォーマンスが向上しただけでなく、実装されることを前提としたModuleタイプが出てきています。

MACSコントローラは、CANopenやEtherCATに対応した、多軸制御のできるコントローラです。同期制御や高度な制御を要求するアプリケーションに適しています。

指令方法と制御方式

モータタイプとフィードバックセンサ
それぞれのコントローラが採用しているフィードバックセンサは下記の通りです。

DECモジュールは、ホールセンサ付きブラシレスモータを制御、ホールセンサの速度フィードバックが必要で、エンコーダフィードバックの入力はありません。

ESCONは、ブラシ付きモータ、ブラシレスモータの両方に対応し、エンコーダやDCタコ、ホールセンサのフィードバック制御、オープンループ制御が可能です。ECのセンサレスモータに対応している機種もあります。

位置決め制御のEPOSやMACSは、位置決め制御をするときは、エンコーダのフィードバックが必須になります。ブラシ付きDCモータ、ホールセンサ付きのブラシレスモータに対応しています。

モータタイプとフィードバックセンサ

電子制御製品群
maxonの製品群を大きく2つに分けると、EPOSシリーズとESCONシリーズになります。
どちらも電流制御・回転数(速度)制度は可能ですが、位置決め制御ができるのはEPOSシリーズだけです。
指令方法については、EPOSはマスターからの通信を前提としており、ESCONはデジタルやアナログ電圧による指令となります。
どちらのコントローラもご使用前に初期設定が必要です。EPOS Studio, ESCON Studio というmaxon独自のソフトで設定を行います。
フィードバックセンサに関しては、EPOSで位置決め制御を行う場合は、エンコーダが必須となります。

電子制御製品群