ドライブ回路内蔵タイプのブラシレスモータ
ブラシレスモータの駆動には外付けのコントローラが必要ですが、これをモータに内蔵することで、ブラシ付きDCモータと同じように動かせるブラシレスモータがあります。「2線バージョン」と「5線バージョン」に分かれます。
<2線バージョン>
2線バージョンでは、定電圧電源にモータを直接接続するだけで、印加電圧に比例した回転数を得ることができます。ブラシレスモータでありながら、ブラシ付きDCモータと似た使い方となります。
<5線バージョン>
2線バージョンにケーブルを3本追加し計5本としたことで、2線バージョンの機能に加え次のことができます。
1.外部からのアナログ入力により、回転数の調節ができます(Enableタイプ、Directionタイプ共通)。
2.出力OFF時も含め、出力軸の回転数をモニタリングできます(Enableタイプ、Directionタイプ共通)。
3a.外部からのデジタル入力により、モータ出力のON/OFF切り替えができます(Enableタイプのみ)。
3b.外部からのデジタル入力により、回転方向の切り替えができます(Directionタイプのみ)。
※3aと3bの両方が必要な場合は、コントローラ(DEC Moduleなど)をご検討ください。
上記のモータに固有の代表的な注意点は以下のとおりです。EMC対策や保護機能など、その他詳細は弊社ウェブサイトに掲載の取扱説明書をご覧ください。
1.印加できる電源電圧や、流せる電流が、内蔵のドライブ回路により制約されます。
2.電流とトルクが比例しない機種があります。
3.1-Q回転数制御タイプでは、加速はできますが、減速ができません(→ 摩擦により減速・停止)。
4.4-Q回転数制御タイプでは、加速・減速とも可能です(→ 減速時は回生エネルギーが電源側に逆流)。
(HIIT)