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モータの周囲温度が25℃以外の場合、どのようなことに気を付ければよいでしょうか

maxonのカタログには、周囲温度が25℃のときの特性を掲載しております。周囲温度が25℃以外となる場合は、以下のような特性の変化を選定の際考慮いただくとともに、実機でのご確認をお願いいたします。

1. 周囲温度が25℃より高い場合
・巻線抵抗が大きくなり、電流が流れにくくなります。
・永久磁石の作る磁界の強さが下がります。
以上2点から、回転数/トルク勾配(カタログデータ14行目)が大きくなります。常温で動いていた負荷が動かなくなる可能性があります。選定上の目安としては、下の図の停動トルク(MHT)が参考値となります。

周囲温度が25℃より高い場合

 

・巻線が焼損しやすくなるため、最大連続電流値を下げる必要があります(別途こちらのコラムをご参照ください)。
・使用温度範囲の上限を上回る温度域では、潤滑剤の粘性が低下し、潤滑部から流出する恐れがあります。
→貴金属ブラシ付きのDCモータは、使用温度範囲が狭いため、高温用途向けにはグラファイトブラシ付きのDCモータか、ブラシレスモータを推奨します。
・ギアヘッドやエンコーダ、コントローラにも使用温度範囲があります。
・コントローラでは、出力電流のディレーティングにご配慮ください。
・その他アプリケーションに固有の確認事項(例:ギアのクリープ破壊)

2. 周囲温度が25℃より低い場合
・低温では潤滑剤が固くなります。摩擦トルクおよび消費電流が増えるので、常温で起動できた負荷が起動できなくなる可能性があります。
・潤滑性能の低下による寿命への悪影響が考えられます。
→貴金属ブラシ付きのDCモータでは、ブラシ部の潤滑不良の恐れがあるため、グラファイトブラシ付きのDCモータか、ブラシレスモータを推奨します。
→ブラシ付きDCモータにおいて、スリーブベアリングを選択すると、潤滑不良の恐れがあるため、ボールベアリングを推奨します。
・ケーブルの絶縁被覆が硬くなるので、耐屈曲性が低下します。
・ギアヘッドやエンコーダ、コントローラにも使用温度範囲があります。
・その他アプリケーションに固有の確認事項(例:ベアリングの音響特性)