9.ステップ7:コントローラとフィードバックセンサの選定(5)
方式 | 性能 |
1-Q アンプ | ― モータの加速のみ可(同一方向回転数とトルクポイント) ― 第1または第3象限で動作(図参照) ― ブレーキング制御なし。ブレーキング制御とは逆回転方向に発生するトルクの調整 ― ドライブシステム固有の摩擦をブレーキングと減速に利用 モータ電流は動的エネルギーをドライブから除去するように追従することは不可 ― 通常、負荷と設定値の様々な高さの変化に比較的緩く反応(摩擦に依存) ― 多くの場合、両回転方向に使用可能 メーカによっては、2-Qと称し、アンプ固有の呼び名としては2x 1-Q 回転方向は、CWまたはCCWでのみ設定可能。例えばデジタル信号(切替え) ― マクソンからは、ECモータ用アンプのみ調達可能 |
2-Q アンプ | ― 負荷変動時、つまり加速時とブレーキング時の1回転方向回転数制 他の回転方向の動作はデジタル信号(切替え)によって実現 ― 第1と第2、または第3と第4の象限で動作(図参照) ― 能動的に減速。能動的とはトルクまたは電流を逆回転方向へ供給 ― 再生エネルギーはブレーキング中、モータからアンプ(電源)へ逆流可能 ― 負荷の増大と減少とも、急速に回転数制御 ― 回転数設定値の変化に短時間で反応 ― マクソンからは、ECモータ用アンプのみ調達可能 |
4-Q アンプ | ― 負荷変動時、つまり加速時とブレーキング時の両回転方向回転数制御 ― 全象限で動作(図参照) ― 能動的に減速。能動的とはトルクまたは電流を逆回転方向へ供給 ― 再生エネルギーはブレーキング中、モータからアンプ(電源)へ逆流可能 ― 負荷の増大と減少とも、急速に回転数制御 ― 回転数設定値の変化に短時間で反応 ― 位置制御システムに必須 |
表9.3:1-, 2-および4-クアドラント型アンプの性能